「共感する」ことについて、文豪の名作を読んで

2018年10月17日 blog / HikaruTakakura

共感至上主義のようなものがすごく嫌いでした。
安直な感性で「共感した」「泣ける」とかすぐに言う人が嫌いでした。

でも夏目漱石や太宰治の作品を読んで、とても共感できる心情が描かれていてすごくいいなと思いました。

漱石と太宰の作品には自意識過剰で嫉妬や自己憐憫ばっかりのほんとに情けない人の心の弱さや醜さがてんこ盛りに描かれています。

文豪と言われていてもたいした人間じゃない、しょうもない奴なんだと思いました。

でも自分がどれほど弱い人間なのかということを、正直に覚悟を持って書ける強さと粘りを持っていたから文豪と呼ばれているのだと思いました。

夏目漱石なら「こころ」、太宰治なら「畜犬談」がよかったです。

「こころ」は恋にまつわる負の感情のオールスターです。自殺を題材にして生きる意味を問う物語です。

「畜犬談」は太宰と飼い犬ポチのひねくれすぎの笑って泣けるハートフルコメディです。
冒頭10ページぐらいはずっと犬に対する中傷、悪口が書かれています。でも僕はクライマックスでいつもホロッとしてしまいます。

僕は小心者で人に嫌われるのが恐いです、だから歌詞を作るときやブログを書く時は正直な気持ちを抑えて、いい人風にまとめた皆に好かれそうな文章を作ってしまいます。

そんな立派な人間じゃないですよね
文豪達の覚悟が沁みました。反省

おわり

P.S 森鴎外の「舞姫」も読み返したくなりました。
川端康成の「伊豆の踊子」は傑作でした、エヴァを観た後と同じ気持ちになりました。